連珠雑記

連珠(競技五目並べ)に関する雑記。問題掲載、五目クエストの棋譜、公式戦振り返りなど。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【四追い】解答解説【実戦検討】

忘れないうちに解答と簡単な解説を載せる。問題は以下。 実戦検討より。黒先、四追い勝ちは?#連珠#五目クエスト pic.twitter.com/5E8htYJe6k — 那智暴虐の連珠石 (@nachirenju) 2018年4月21日 初型観察 (問題図) この問題のポイントは、二通りの打ち出し筋…

実戦型詰む連珠第4問 解答解説

実戦型詰む連珠の解答解説をしていく。問題は以下 【実戦型詰む連珠】連珠(五目並べ)【第4問】黒先、追い詰め勝ちは?(頻出度★★★★☆)#詰め連珠#解けたらRT 過去のブログ出題から未解説問題を引っ張ってきました。一見捕まっていそうですが綺麗に詰み上がりま…

実戦型詰む連珠第3問 解答解説

実戦型詰む連珠の解答解説をしていく。問題は以下 【実戦型詰む連珠】連珠(五目並べ)【第3問】黒先、追い詰め勝ちは?(頻出度★★★★☆)#詰め連珠#解けたらRT 類型を経験した方は多いのではないでしょうか。詰みそうでなかなか詰まない。この局面にはちゃんと詰…

終盤の研究②ー①

今回も終盤の研究をしていく。 (テーマ図、黒番) 今回扱うテーマ図はこの局面。疎星などで時々出現する局面だ。この局面を設定する条件として ①絶対的な黒の手番 ②十分な攻めスペース の2点がある。ある局面から黒が勝てるかどうかを確かめるのには基本的な…

終盤の研究①ー③(余談)

この記事は本筋とは関係ないが、個人的に興味深かったので残しておく。 (第1図、黒5まで) 白2には黒5ーAから追い詰めであることは前の記事で述べた。(以下) renjuvarious.hatenablog.jp では第1図、黒5と三をヒクとどうなるのだろうか?白の受ける候補はAも…

終盤の研究①ー②

この記事は以下の記事の続きなので、未読の方は先に目を通してほしい。 renjuvarious.hatenablog.jp (第16図、黒5まで) 白2には黒3、黒5と打つ追い詰めがある。これもこの形では出現率が高い。 (第16図、黒7まで) 知らないとなかなか打てないが、白6には黒7…

終盤の研究①

実戦では詰みもそうだが、いかに詰む形に持っていくかが大事だ。自分の知識の整理も兼ねて、終盤でよく現れる形の研究を行う。 (テーマ図、黒番) テーマ図から黒番である。ここでは既に黒必勝が確定している。細かい石の配置は色々あるのだが、勝ちになる形…

実戦型詰む連珠第2問 解答解説

実戦型詰む連珠の解答解説をしていく。問題は以下 【実戦型詰む連珠】連珠(五目並べ)【第2問】黒先、追い詰め勝ちは?(頻出度★★★★★)#詰め連珠#解けたらRT このパターンでは最も分かりやすい形から出題。実戦出現率の極めて高い形で、反射的に詰めるようにな…

棋譜並べ② 梅凡VS姚宇杰

今年の4月、中国で全国五子棋団体賽という大会が開催された。この大会のルールは題数指定打ちで、現行の世界選手権採用ルールである四珠交替打ちのひとつ前のものだ。とはいえ、参考になる棋譜が多いのでしばらくこの大会の棋譜を並べていこうと思う。 (第1…

実戦型詰む連珠第1問 解答解説

Twitterで出題した実戦型詰む連珠第1問の解説をしていく。問題は以下。 【実戦型詰む連珠】連珠(五目並べ)【第1問】黒先、追い詰め勝ちは?(頻出度★★★☆☆)#詰め連珠#解けたらRT 不定期出題。「詰め連珠」ではなく「詰む連珠」。よって詰みは一通りではなく複…

棋譜並べ① 祁观VS林劉民 ~剣先の使い方~

棋譜並べの記事を書きたい!そう思った。思い立ったが吉日というやつである。早速やっていこう。今回紹介するのは2017年世界選手権ATで打たれた祁观VS林劉民の対局だ。紹介にあたって、互いに競った接戦よりも片方の快勝のほうが見ていて爽快感があるだろう…