連珠雑記

連珠(競技五目並べ)に関する雑記。問題掲載、五目クエストの棋譜、公式戦振り返りなど。

チーム世界戦を終えて~簡単な感想~

このGWに連珠のチーム世界選手権に出場してきた。その名の通り団体戦で、私は大将出場。個人としての成績は5勝2敗1分、チームとしては2位だった。

以下、印象に残ったことを簡単に。

 

世界チャンプとの距離

現在の連珠の世界チャンプは2017年個人で優勝したSushkov Vladmir(以下スシュコフ)だ。チームとしての成績はもちろんだが、今回の大会に出場するにあたっての私の大きな関心の一つにスシュコフと打つというものがあった。こういう分野に携わっている以上、頂きとの距離を知っておきたいというのは性だろう。実際の結果は2局打ち1勝1敗。私の体感は

・技術的にはほぼ同水準

・相手のほうが精神的に安定している

・相手のほうが体力がある

というものだった。

技術的にほぼ同水準というのは、棋風が似ているからかわからないが、読み筋が不思議なほど合いすぎていてほぼ自分同士で対局するのと変わらないような気分だった。私が強くなるにあたって最も影響を受けたプレイヤーは恐らくMeritee Andoだが、こういうこともあるのだなぁという気持ちだ。精神的には相手のほうが極めて安定しており、局面や体調によって起伏の激しい私とは雲泥の差である。体力も言うまでもない。スシュコフは去年、QTから出場で18連戦を制して優勝した一方で、私は同条件で七位に終わっている。いわば「健康体れんじゅいし」を相手にするようなもので、私がスシュコフを上回るのには時間がかかりそうだ。

 

中国の強さ

今回際立ったのはなんといっても中国の強さ。彼らは今回2位の我々に5.5ポイント差をつける大勝だった。そのなかでも負けたのは恐らく3局だけ(四将:対小山戦、副将:対藤田戦、大将:対私)という他を寄せ付けない強さを見せた。中国に土をつけることができた唯一の国が日本というのは喜ばしいことだが、総合力の差は否めない。中国は連珠大国で、うかうかしているとどんどん差を広げられてしまう。今後の課題だろう。今回出場しなかった台湾、韓国、マカオも着々と組織的に力をつけてきていて、数年後に全く勝てなくなるという事態は避けたい。

 

とりあえず帰国後最初の記事はこれくらいにしておく。筆者は現在ロシアでの強烈な食あたりに苦しんでいる。復活したら何か書こう/(^o^)\