実戦型詰む連珠第3問 解答解説
実戦型詰む連珠の解答解説をしていく。問題は以下
【実戦型詰む連珠】連珠(五目並べ)【第3問】
— 那智暴虐の連珠石 (@nachirenju) 2018年4月16日
黒先、追い詰め勝ちは?
(頻出度★★★★☆)#詰め連珠#解けたらRT
類型を経験した方は多いのではないでしょうか。詰みそうでなかなか詰まない。この局面にはちゃんと詰みがあります。 pic.twitter.com/fnKFSsyW8F
初型観察
(問題図)
問題図でぱっと見えるのは黒Aの三ヒキと、BCと剣先から打っていく筋。こうしたときの原則は黒A初手を先に考えることが大事になる。というのは剣先は打つ順番によってノリ手が発生したり、そもそも打つことによってノリ手が発生することがある。(つまりミセ手やフクミ手を使用しなければいけないとき) 剣先はなるべく使うタイミングを遅らせるのがポイントだ。それでは解説にいこう。
解答図
(検討図①、黒5まで)
黒1に対しては白Aと止めるのが最強。この2では黒5まで打ちAで四三勝ちである。
(検討図②、白2まで)
白2までとなったところが一つのポイント。ここで黒には
①BCと全部打っていく(イモ筋)
②黒Bとミセ手から打つ
③黒Cとミセ手から打つ
④黒Dとフクミ手から打つ
といった選択肢がある。ダイレクトに感覚だけで正解を射抜けるならいいが、何もわからない場合、最初はイモ筋から調べていくのが基本だ。
(検討図③、白6まで)
白6の時点でAに白の三三が発生している。よって黒Bとヒクことはできない。黒Aとヒイても白Bと受けておいて、黒の二本の剣先から遠ざければはっきり詰まない形だ。
よってミセ手を検討することになる。
(検討図④、白4まで)
黒3とミセ手を打つのは白4と止められて以下ABどちらに打っても白に先手でとられてしまう。これはだめだ。
(検討図⑤、黒3まで)
黒3がここにおける良い手段。検討図④と比較すると、ミセ手の焦点Aを受けられた時に、この図では黒の連が活きているのが大きい。こういうミセ手は大体良い手である。黒には以下Bに打ってCDの四追い勝ちが残っているため、白の受けは剣先を止めるAかCに限定される。両方みていく。
(検討図⑥、黒9まで)
白6、8と剣先を作って禁手絡みで受けるのが最強だが黒9までで良い。以下はABの四追い勝ち。白Cの場合は黒Aを保留して黒Bが四三勝ち。白Dの場合は黒Cに石が入るので黒Eで四三勝ちとなる。白に受けはない。
(検討図⑦、黒9まで)
白4には黒5とT字の追い詰めが完成する。白6には7から9で以下Aで四三勝ちだ。白6でAなら黒CD8の四三勝ちがある。いわゆるH型の詰みだ。
以上、無事に詰んだので解説を終える。この問題のポイントは黒3のミセ手だった。類似型は数多く出現する。実戦で活かしてほしい。