連珠雑記

連珠(競技五目並べ)に関する雑記。問題掲載、五目クエストの棋譜、公式戦振り返りなど。

Yixinについてのメモ

連珠には検討用のフリーソフトでYixinが有名だ。以下でダウンロード可。

http://www.aiexp.info/pages/yixin.html

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起動するとこんな感じ。(デフォルトでは盤と石の画像が違うが。)

このYixin、現在では2017年版までリリースされている。(今年の5月に2018版が出るようだ。)

ただし2016年以降のYixinは現状「デモバージョン」であり、対局のみすることができる。評価値を見たり、その他読ませる場所の指定をすることはできない。これを起動するにはpiskvorkというソフトが必要だ。ダウンロードは以下から。

 

http://gomocup.org/download/

 

五目クエストでの持ち時間を想定した推定棋力は

 

Yixin2015=R2200近辺(一手10秒程度)

 

Yixin2017=R2400以上(私=R2350近辺より強いのは確実)

 

と思われる。もちろん、持ち時間を長くするとまた変わる。

検討用に使う上でYixin2015とYixin2017の違いは私の調べたところ

 

・読みの速さ(Yixin2017が圧倒的)

・詰み周辺の精度(Yixin2017も一直線の寄りや詰みは結構間違える。)

・全局的な攻防

 

であるが、Yixin2015の考慮時間を長くするとYixin2017の手と8割ほどは一致する。

推奨の考慮時間はYixin2015では少なくともDepth15以上、理想はDepth17以上だ。

 

ここまでYixin2015がコテンパンにやられているようだが、現状ではこちらのほうが優れている点もある。それは

 

・評価値を見られる

・読み筋を見られる

・読みの候補手数を増やせる

 

これは正規版ゆえのアドバンテージだが、実際のところ大きい。特に3番目を重宝する。Yixinのコマンド欄に「nbest N」と入力すると候補手数がN個になる。

ここまで踏まえて私が推奨するのは

 

①基本的にはYixin2017を使用する。

②わからない局面が出てきたらYixin2015に同一局面を読ませて評価値と読み筋を確認する。

③納得できない場合はYixin2015のnbestコマンドで候補手数を増やす

④さらにそれをYixin2017に打たせてみる。

⑤②に戻る。

 

参考になれば嬉しい。